夢洲カジノ計画、「事業者言いなり」の案を国へ提出　「10.8府民公聴会」にご参加ください～国交省・大阪府市に出席を求めています～（山川通信2023年10月号）

2023年10月31日 2023年11月19日

yamakawa

今年の夏はほんとに酷暑の日々でした。ようやく朝夕、秋の気配が感じられ、少しはしのぎやすくなってきました。

みな様、お変わりなくお過ごしでしょうか。

夢洲カジノ計画、「事業者言いなり」の案を国へ提出　「10.8府民公聴会」にご参加ください～国交省・大阪府市に出席を求めています～

違約金なしで、2026年9月まで事業者は自由に撤退できる？！

9月5日、大阪府市は、吉村知事、横山市長などの出席で「副首都推進本部会議」を開催し、「夢洲IR・カジノ実施協定案」を決定。わずか45分の会議でした。8日には国へ認可申請を提出し、2２日には国がこれを認可しました（9月中にも事業者と「実施協定」を結ぶと言われている）。

しかし、大きな問題点があります。「2026年9月まで、カジノ事業者が違約金なしでIR・カジノ事業から撤退できる」との内容が盛り込まれました。これは国が認定した従来の計画と大きく異なっています。

大阪府市は、事業者側の「（現時点で）事業前提条件が成就していない」から「解除権（※）を規定する等、修正を行ったうえで認可申請を行いたい（9/5会議資料より）」という意見を全面的に受け入れたのです。

莫大な税金を使い、借金を大阪市・住民に押し付け工事を推進。うまくいかない可能性もあるから途中でやめることができる、、、計画のほころびは明らかです。直ちに夢洲カジノ計画は中止すべきです。

解除権（※）（＝解除できる条件）➡（例）①税金が事業者の不利になる②カジノ管理委員会規則が厳しくなる③地盤沈下・土壌汚染対策などの問題やインフラ工事のためカジノ工事が制限、費用増額するなど、７項目。一つでも未達成と事業者が判断すれば撤退できる。

9/21府庁前抗議アクションに70人！

9/21カジノNO ！府庁舎前抗議アクション。各地から70人ほど参加。
左手前が山川よしやす。

大阪府市は、国交省から「地域住民との十分な双方向の対話の場を設けるべき」と言われているのに一方的な説明会を8月に一度開催しただけ。こっそり決めた「解除権」条項の重大な変更を府民にはしっかり伝えず、国に申請しました。

府議会開会日の9月21日、大阪府内各地から多くの府民が府庁舎前に集まり、抗議の声をあげました。

10月8日に開催する「夢洲IR・カジノ府民公聴会」に国交省や大阪府市の出席を求める賛同者一覧も配付されました。賛同者は137人（国会議員、府市町村議員、弁護士、学者、宗教者など）。特に府内の８８％の市町村から地方議員89人が名前を連ねました。

9月19日に大阪府市へ、20日には国交省に賛同者一覧を提出し、出席を要請しています。

応対した府市、国交省職員どちらも賛同する府内議員などの数の多さに驚きを隠せず、いいかげんな対応ではすまさないぞという府民の熱意が十分伝わっています（出席の可否の返答は9月29日）。

府民が主催「10/8夢洲IR・カジノ府民公聴会」にご参加を！

【1】２０２６年までいつでも撤退できる「解除権」条項の事業者言いなりの変更や、【2】土壌対策費788億円に開業後の増築に伴う土壌対策費約257億円追加し、大阪市に負担を押し付けることなど、議会でも一切議論されず、府民にも知らされず、事業者との契約にひた走る維新府市政は、絶対に許せません。

国と大阪府市は、府民が主催する「公聴会」に出席し、府民の疑念に応えるべきです。府民の血税をカジノ事業者の儲けのために湯水のように使う夢洲カジノ計画を、府民は絶対に認めません。

万博も、更に混迷を極めています。建設予算は当初の1250億円から二度も上ぶれ、2300億円となり1.8倍に膨れ上がっています（朝日新聞9/24）。しかも各国のパビリオンの建設計画も散々、建設業界からも苦言が。《万博協会の石毛博行事務総長は「年末までに着工すれば間に合う」とするが、日本建設業連合会の宮本洋一会長（清水建設会長）は「何が根拠なのか分からない。相談を受けて『間に合いますよ』と言った覚えはない」と釘を刺した。》（「財界」オンライン8/28）

　夢洲は浚渫残土や産業廃棄物などゴミの埋め立てでできた人工島。万博の広大な駐車場の予定地はPCBの詰まった袋が3万袋も埋まっています。その上にコンクリートを流しこんで駐車場にする。環境の劣悪な島で、万博・カジノの工事に携わる労働者の健康被害は図り知れません。

　万博もカジノも中止！の声を大きく拡げ、府民公聴会を成功させましょう！

【９月２７日　山川よしやす】

えええ～っ？　汚染物質PCB １万袋の上に駐車場？！

上の夢洲の写真のAの区域は、万博やIRカジノの「駐車場」になる予定。

ところが、そのAの区域には「PCB」の詰まった袋が１万袋も敷き詰められ、その上をコンクリートで覆っているんです。（下の写真）

こんな夢洲に税金使い、府内の子ども達を学校行事で万博へなんておかしくないですか？

来場者見込み2800万人って、180日で割ると、一日15万６千人？！交通アクセスも下水道（トイレ）も大丈夫？　そもそもコンテナ・ターミナルやゴミ捨て場として、今活躍している夢洲に万博・カジノはどだい無理な話。

カジノ反対署名のご協力・ご返送ありがとうございました！

❶ 国＆国交省へ➡カジノ認定を取り消せ　　　

山川よしやすも参加、9/6に国交省に提出。

42655筆（うち、山川会は110名の方から返送353筆＋街頭署名386筆＝739筆）

❷ 大阪府＆市へ➡カジノ誘致を撤回せよ

山川よしやすも参加、9/15に大阪府市IR推進局に提出。

45010筆（うち、山川会は110名の方から返送3４８筆＋街頭署名４２２筆＝770筆）

取り組みのご案内

◆137人の国会議員・大阪府内議員・弁護士・宗教者などが賛同。

◆主な公述人

❶藤永のぶよさん（土壌問題）（大阪市民ネットワーク代表）　

➋桜田照雄さん（地域経済）（阪南大学教授）

❸新川眞一さん（依存症対策）（大阪いちょうの会）

大阪府市は未だ、区域整備計画｢認定｣で付された７つの条件を誠実に実施していません。

特に、大阪府市と大阪府民による「双方向の対話の場」を持つということについては皆無に等しい状況です。

そこで、私たちは、やむにやまれず、府民による公聴会を企画しました。　土壌問題・地域経済・依存症対策の専門家、府民、議員などの公述をおこない、国交省・知事・市長にも、参加・説明を要請中です。

直接聞いて、答えてほしい！　　みなさん是非ご参加ください‼

■　日時：　２０２３年１０月８日（日）　１２：３０～１６：３０　※１２：００受付　１２：３０開場
■　場所：　大阪市立生野区民センターホール　
大阪市生野区勝山北３丁目１３-３０ (環状線「桃谷駅」下車徒歩１5分ほど) 　※駐車場有
■　資料代 :　５００円　学生無料　※他、ご相談ください。
■　呼びかけ：　夢洲カジノを止める大阪府民の会　メールアドレス　stop-casino@vosakaf.net