• 戦争ではなく平和をつくる!それが豊かな社会への展望(山川通信2025年1月号)

    厳しい寒波の訪れのなか2025年を迎えました。

    みな様、いかがお過ごしでしょうか。

    インフルエンザなど感染症の拡大も心配です。どうぞご自愛ください。

    さてテレビでは、「いよいよ関西万博開幕!」と突貫工事が進められているパビリオンが映し出され、吉本芸人の登場で万博の大宣伝。

    水道も復旧せず、寒さをしのいでおられる能登の皆さんはどのような思いで観ておられるのかと心が痛みます。敗戦から80年を迎えます。〝世界で起きている戦争を終わらせ平和をつくる〟〝人の尊厳を守り闘う市民の連帯〟…これを市民の力で実現していくぞと、決意を新たにしました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

    戦争ではなく平和をつくる!それが豊かな社会への展望

    借金大国・日本の限界

    1月24日、通常国会が召集されます。過半数割れに追い込まれた少数与党の石破政権は、7月の参議院選挙を念頭に国民民主や維新の取り込みで予算案成立を狙っています。しかし問題は山積み…物価高騰、上がらぬ実質賃金、切り捨てられる社会保障、少子高齢社会への対応など、あげれば切りがありません。

    日本の社会は限界を迎えています。アベノミクスは富の集中と格差と貧困を拡大させ、市民の生活を疲弊させました。大企業のため込んだ内部留保金は、膨れ上がり600兆9857億円。一方、国の借金は、「主要先進国」の中で最悪の約1105兆円。円安による物価高騰を是正しようにも、金利をあげると国債の利払い費が増えるため、それもできない(2024年度国債費:約27兆円超・利払い費約9兆円超)。どん詰まりです。

    しかし、政府は大企業増税を「聖域」とし、決して実施しません。財源は、市民負担。消費増税や社会保障費切り捨て、教育関連費等の抑制を続けてきました。中小企業で働く市民や自営業者や年金生活者、青年層は、格差と貧困に苦しめられています。

    軍事費を削って問題解決を

    もう一つの「聖域」は、軍事費です。岸田政権が定めた「敵基地攻撃能力」と戦争継続能力保持のため、2023年度から軍事費は5年間で43兆円と突出しています。2025年度の軍事予算案は、なんと8兆7005億円(前年度比9・4%増)を計上。これは文教・科学振興費の約1・6倍です。「敵国」を攻撃するための長射程ミサイル整備だけでも9390億円、日英伊共同による次期戦闘機の開発には1087億円、自衛隊基地強化などに1210億円。

    関西では、城東区からわずか約30km圏内にある京都・陸上自衛隊祝園(ほうその)分屯地の弾薬庫基地が強化され、射程1000kmを超えるミサイル配備が進められようとしています。戦時に弾薬庫は必ず標的にされます。ひとごとではありません。石破政権は、戦争を可能とするだけでなく「継続するため」の予算案の成立を狙っているのです。

    平和な世界をめざし豊かな市民生活へ

    一方、社会保障費は約1300億円が削減されようとしています。維新は、「高齢者の医療費の窓口負担原則3割に」と提言を発表(1月5日)。「身を切る改革」の刃を市民に向けました。自公や維新、国民民主の政治家はそろって、「厳しい情勢の中、軍事費拡大を」と言います。しかし軍備増強で市民の命は守れません。緊張を高めるばかりです。

    政治家は、中国や朝鮮との平和外交を徹底し、相互互恵の関係を創ることに自らの政治生命をかけなければなりません。努力をやり抜き、相互不可侵の平和条約を締結するのです。これは軍事費の削減につながります。軍事費の一部を市民に回せば、「年収の壁」云々の不毛な議論は必要ありません。また大企業に課税し内部留保金を吐き出させ、実質賃金を大幅に増やすのです。
    「聖域」に踏み込まず、高齢者と青年・子育て世代間の分断を煽り、ウソで塗り固めた「財源論」でごまかすことなく、政策を大転換する予算へと変えなければなりません。市民の力で、命とくらしに税金を使う政治をつくり、市民が主役の政権交代を進める2025年にしていきましょう。 

    【1月9日  山川よしやす】

    「陸自祝園分屯地」は京都府の南部、相楽郡精華町にあり、
    大阪府や奈良県からも近い距離です。

    京建労HPから

    主張にある「関西では、城東区からわずか約30km圏内にある京都・陸上自衛隊祝園(ほうその)分屯地の弾薬庫基地が強化され、射程1000kmを超えるミサイル配備が進められようとしています。」の「祝園分屯地」の地図です。

    地図を見ると、自衛隊基地のすぐ近くには住宅地があり、駅や役場、大学キャンパスもすぐ近く、地域住民の生活圏のすぐ近くだとわかります。

    東京新聞2024年12月16日付より

    精華町の住民は学習会をかさねて①災害時や輸送時に弾薬が爆発する危険がある②敵基地攻撃用ミサイルの保管場所になりそうだ③すると敵の標的になりかねない④逆に攻撃の拠点となれば町民は戦争の加担者になる――と考えて「京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク」を3月20日につくった。設立集会には3府県から200人超の来場があった。

    《2024.5.25 朝日新聞デジタル》より

    保険証のあれこれ 

    ★今まで通り、お医者さん受診で紙の「保険証」は使えます

    ★紙の保険証の有効期限が切れる前に、「資格確認書」が各保険証の医療保険者(所管機関)より送られてきます。

    ★「資格確認書」はほとんど「保険証」と同じもので、保険証のように、お医者さん受診などで使うことができます。

    ▶マイナンバーカードについて

     「マイナンバーカード」を作るかどうかは、法律では「任意」とされています。ところが、政府や市区町村などの行政は、マイナンバーカードを作れば「最大2万ポイント付与」(=2万円 でも実際にはQRコード決済や電子マネーなどのキャッシュレス決済サービスを利用しないとポイントは使えない)などと「お得感」を大宣伝し、マイナンバーカードの普及にやっきになってきたのです。それでも増えない普及率に、「保険証」を廃止(2024年12月以降は発行停止)し「マイナ保険証」に一本化などという、多くの医療機関も人々も大反対の「マイナ保険証」普及政策を強引に押し進めようとしています。

     マイナンバーカードに重要な個人情報(金融機関や資産情報、さまざまな個人情報を紐づけする。マイナ保険証であれば、医療機関の受診内容、病歴や服薬状況なども)が一本化されて、その情報が国や製薬会社など、公権力や民間会社に筒抜けになる危惧のあるマイナンバー制度に、そもそも当会は反対です

    ▶今までの保険証について

    昨年12月2日から「健康保険証」の発行停止を、その日から「保険証」が使えなくなるのでは、と心配し駆け込みで「マイナ保険証(マイナンバーカードに保険証を紐づける)」を作る方も多数おられたようです。(行政が正しい情報をしっかり広報しないための行動です。つまりわざと広く広報しなかったと言えるかも。)保険証は新規発行停止だけで、現在手持ちの健康保険証」は有効期限が切れるまで使うことが出来、有効期限が切れる前に必ず「資格確認書」(有効期限5年以内)が送られてきます。

    ★「マイナ保険証」を作ったが、やめたい場合はご自身が加入している医療保険者に対し「マイナ保険証利用登録解除」を申請すれば、解除できます。(城東区在住の国保の方は、城東区役所に窓口あります。)

    ★「マイナ保険証」について、疑問やご意見のある方へ。

    当会で城東区役所長宛に「質問・要請書」を出しています。二月協議予定です。日程決まればお知らせしますのでご参加希望の方はスタッフまでご連絡ください。

    カジノ・万博反対の取り組みの予定

     「夢洲あぶない やめてんか カジノ・万博」パレード 

    3月23日(日)13:00集会(うつぼ公園) 13:30パレード出発(なんばまで) 

    「大阪IR土地改良事業 差し止め訴訟」

    2024.9.9 裁判提訴

     ★「大阪IR土地改良事業 差し止め訴訟」に山川よしやすはじめ、7人の大阪市民が原告となり提訴しました。 

    二つの先行訴訟と合体して訴訟は取り組まれます。 

    ▶第2回期日は1月27日(月)11:00~  大阪地裁大法廷(202号法廷) 

    ▶第3回期日は3月19日(水)11:00~  大阪地裁大法廷(202号法廷予定) 

    ※差し止め裁判への傍聴ご支援ならびに、裁判費用支援カンパ(「支援する会」を結成し、1口:千円で150万円を目標に皆さまからのカンパを募っています。)のご協力お願いします。 

    ◆昨年3月、爆発事故を起こした夢洲に「万博子ども招待事業」を吉村知事が提案し、102万人の子どもたちが「万博遠足」として行かされようとしています。

    【自治体議会「意見書」の採択 各地の議会で次々と】

    貝塚市議会(2024.6.26) 『万博の開催の不安要素払拭を求める意見書』採択

    吹田市議会(2024.10.2) 「児童・生徒招待事業のあり方の再検討を求める意見書」採択

    大阪府議会(2024.11.5)  『「子ども無料招待事業」をめぐる請願書』採択

    池田市議会(2024.12.24)  『「児童・生徒招待事業」について安全対策強化を求める意見書』採択

    交野市(2024.5.24)熊取町(2024.12.24)が「万博招待事業」を見送る決定!

    どなたでもご参加ください♪

    1 水よう定例会 毎週水曜日 19:00~21:00 @山川よしやす事務所

    ・1/8(水)介護施設へのアンケート内容の検討(その①)など

    ・1/15(水)介護施設へのアンケート内容の検討(その②)・介護利用者アンケート

    ・1/22(水)2/16ZENKOオンラインパネル&2/19BDS東京要請行動について

    ・1/29(水)1/27「カジノ差し止め裁判」報告など 

    ・2/5(水) 「子どもといっしょに教育を考える会」・「京橋フードパントリー」など活動の紹介

    2 1〜2月 の取り組みにご参加を!

    ★福祉切り捨ては許さない! (「ZENKO」 尊厳ある暮らしを連絡会 と共に)

    訪問介護報酬の引き下げを撤回し、国の責任で介護職員確保を求める署名」にご協力を!

    12月にお願いした上記の署名、続々返送されてきております。ありがとうございます。(次号で署名数などお伝えします。)

    ★沖縄連帯&パレスチナ侵略するな!行動 (「ZENKO」と共に)

    ❶ 2/16(日)ZENKOオンラインパネル 10:00~12:30

         国際連帯ネットワークで東アジアの戦争を止めよう。会場:PLP会館5階

    ❷ 2/19(水)第2回パレスチナ協力企業要請東京行動(ZENKO)

    ❸ 2/22(土)戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク発足集会(鹿児島県)

    ★万博&IR・カジノ中止!の行動
    (「夢洲カジノを止める大阪府民の会」&「ZENKO」と共に)

    ❶1/27(月)カジノ差し止め裁判 期日11:00~大阪地裁202号

     〈3/19(水)第3回期日 11:00~大阪地裁202号法廷〉

    ❷1/30(木)府民の会全体会(月に1回月末に)18:30~20:30 @福島区民センター

    ❸2/4(火)「万博子ども行かすな」署名府庁提出要請行動 13:20

    ❹3/23(日)3.23「夢洲あぶない、やめてんか カジノ・万博」パレード13:00~集会(靭公園) 13:30~パレード出発(難波まで)

    ★脱原発・反原発の行動(ZENKO関電前プロジェクトと共に)

    ❶ 3/9(日) 「2025さよなら原発 関西アクション」 14:00~集会 @中之島公園 女性像前 15:40~デモへ

    ★1月 ZENKO 実行委員会★

    1/26(日) 14:00~16:00@ラグセンター(城東区蒲生1-6-21)

    同日16:30~ 城東デモ @桜小橋交差点 せせらぎ広場集合

    ★ZENKO実行委は基本月に1回。

    2月は2/16(日)14:00~16:00

    3月は3/16(日)14:00~16:00

    3 その他「山川会」の取り組みなどにご参加ください

    ▶月曜 午前➡区役所前 ▶木曜 朝の辻立ち➡各駅頭

    ▶水曜 昼前・ 金曜 夕方➡各スーパー前

    「沖縄辺野古埋め立てに奄美大島の土砂使うな」署名など取り組み中。(詳細は森まで 090-3275-7312)

    山川通信

    2025年1月 第108号
    バックナンバーはこちら

    山川よしやす事務所
    TEL:06-6936-3073
    Mail : heiminnokaiosaka@gmail.com
    〒536-0008 大阪市城東区関目6丁目4-2
    カサビアンカ関目103号室(関目小学校の南側)

    ・京阪電車 関目駅東口から徒歩5分程
    ・地下鉄今里筋線 関目成育駅から徒歩6分程
    ・地下鉄谷町線 関目高殿駅から徒歩10分程

過去の山川通信を読む