カジノ中止運動はこれからが勝負!大阪の未来は私たち市民が決める!(山川通信5月号)
八十八夜も過ぎ、新緑が鮮やかな季節となりました。「♪夏も近づく八十八夜」…祖母と一緒に新茶を摘み筵(むしろ)干し。その後、炒っていた幼いころを思い出しました。
春から夏へ…みな様、お元気でお過ごしですか。
カジノ中止運動はこれからが勝負!大阪の未来は私たち市民が決める!
政治的判断で出された国の「認定」
4月14日、岸田政権は大阪夢洲カジノの審査を終え「認定」を与えました。4月9日の大阪府知事・大阪市長選挙で大阪維新の会の吉村氏と横山氏の当選、また大阪府市議会選挙での維新過半数という選挙結果を見たうえでの公表でした。
審査結果「報告書」を読むと、657.9点という低水準(1000点満点、合格ライン600点)。
25の評価項目のうち得点率60%以下は6項目、50%台が3項目も存在し、「要求基準」を満たす認定内容も不明という酷(ひど)い内容です。
及第点を超えることを前提に「評価点」と「課題」を併記して責任を回避し、恣意的に「評価項目」の一部を減点した羅列でしかありません。「及第点ありき」の政治的、恣意的判断が働いている代物です。
「地盤沈下」「住民合意」問題も解決せぬまま
「認定」するうえで「地盤沈下」や「地域との良好な関係構築」など7つの条件が付され、多くの問題点も記載されています。「高い国際競争力・独自性」は否定され、「地盤沈下」も認識しつつその対策を矮小化。液状化対策費約790億円の負担では終わりません。災害時に不可欠な交通手段についても利便性を「乏しい」としつつ、避難対策としての言及はほとんどなし。
経済効果の前提とされる2000万人の集客でさえ、「意欲的な数字」とし「根拠が明確でなく」「算出数値の水準について一般的に納得されるには至らない」とし、さらに「地域住民との良好な関係構築に関しては課題が残る」としているのです。
今回の「認定」には、大阪府民とIR利用者も含めた人々の命や生活に責任を持つ姿勢など一片も存在してはいません。府市民の負担の上に、グローバル企業・カジノ事業者・ゼネコンが儲かればよいという無法な思想しか存在していないのです。
大きな住民運動でカジノを中止に
カジノ中止運動は新たな局面に入りました。横山市長は、「報告書」が指摘する課題について取り組んでいく旨、表明しています。実行を迫り、カジノ反対世論をさらに大きく作り計画を撤回させていきましょう。
関西万博工事の進捗と共に費用負担は増大の一途をたどり矛盾が噴出します。大阪府・市と大阪IR株式会社との間で交わされる「実施協定締結・認可」や「立地協定」「定期借地権協定」、さらにカジノ免許申請とカジノ管理委員会による免許付与の過程で、国会での追及などを進めることもできます。
カジノ訴訟などと連帯し、大阪府市への申し入れや府市議会議員と連携した請願運動、政府への要請行動や院内集会、学習会、ビラの配布、SNS発信などあらゆる運動を展開し、大きな住民運動を強めていきましょう。
大阪の未来を決めるのは、維新ではなく私たち大阪府市民です。全力を尽くしてまいります。
4月14日大阪カジノ認定に対し、朝日新聞 社説(4/15)「懸念置き去り許されぬ」など新聞各紙でも批判。
大阪カジノ認定 万博の理念にもそぐわない
カジノは、射幸心をあおられた客の負け分で成り立っている。賭博に頼った成長戦略が本当に適切なのか、大いに疑念を抱かざるを得ない。
カジノを含む統合型リゾート(IR)を整備する大阪府の計画が、国内で初めて政府に認定された。大阪市の人工島・夢洲に、運営会社がカジノやホテル、国際会議場などをつくる。2029年の開業を目指すという。
有識者による1000点満点の審査では、合格ラインの600点をわずかに上回ったにすぎず、薄氷の認定だった。年間来場者2000万人、その3割を訪日客が占めるとする想定については、根拠に乏しいと指摘された。
海外には、すでに多数のカジノがある。コロナ禍でオンラインカジノも普及した。大阪にカジノを設けても、どれほど訪日客増加の呼び水になるかは不透明だ。
政府は計画の認定にあたり、ギャンブル依存症や人工島の地盤沈下への対策など七つの条件をつけた。それだけ課題が解消されていないということだ。多くの懸念を抱えたまま、開業に踏み出すことは果たして妥当なのか。
米ラスベガスなどのカジノでは、のめり込むあまり、巨額の損失を背負うことになった日本人が少なくない。多重債務者らを生み、悪質な貸金業者などにつけいる隙を与える恐れもある。
カジノに入り浸らないよう、日本人客には6000円の入場料を課し、入場は週3回、月10回に制限するという。これで依存症対策と言えるのか。そもそも、月10回も通う時点で、すでに依存症の危険を疑わせる状態ではないか。
大阪へのIR誘致は09年、当時の橋下徹・府知事が提唱した。海外から富裕層が来訪し、地域の経済成長につながる、との期待からだ。政府もIRの開設を成長戦略に掲げ、最大3か所の設置を可能とする法律を整備した。
コロナ禍や、IRに絡む汚職事件の摘発を受け、カジノ設置の機運はしぼんだ。横浜市や和歌山県が誘致から撤退し、長崎県の計画は今回、継続審査となった。3枠を埋めるめどは立たず、政府の見込み通りには進んでいない。
統一地方選でIRを推進する大阪維新の会が圧勝した大阪でも、住民の賛否は割れている。理解を欠いたまま、カジノ免許付与などの手続きに進むべきではない。
夢洲のIR予定地の隣では、25年に大阪・関西万博が開かれる。健康、長寿を掲げる万博の理念にも、カジノはそぐわない。
2023.4.26 読売新聞(社説)
問題山積の夢洲カジノに対し、当会は引き続き「夢洲カジノ中止!予算は暮らしへ」と取り組みを継続・強化します。
皆さんのご協力をお願いいたします。
映画上映のご案内
岸田政権は、「敵基地攻撃能力」「軍事費2倍化」など、次々と戦争できる国へと危険な舵を切ろうとしています。
その最先端の琉球弧(南西諸島)の島は美しい島々から、ミサイルが立ち並ぶ軍事要塞の島へと変貌を遂げつつあります。
三上監督の「来春公開予定の前にぜひ全国の皆さんと危機感の共有をしたい。」との呼びかけに応え、当会でも上映会を企画しました。
2回 同作品を上映します。ご都合のいい日時にご参加ください。
▶『沖縄、再び戦場(いくさば)へ』(45分)(スピンオフ作品) 三上 智恵監督 最新作(本作品は2024春 完成予定)
▶日時*5月12日(金)18:30~ *5月13日(土)14:00~
上映のあと、鑑賞の感想交流会(30分程度)を予定しています。
▶場所:LAG(ラグ)センター2F会議室 LAGセンター(大阪市城東区蒲生1丁目6-21)
▶参加費:200円
ご参加ください
1 水よう定例会 毎週水曜日 19:00~21:00 @山川よしやす事務所
※定例会テーマは変更になる場合もあります。ご了承ください。こんなテーマ希望大募集!
・5/17(水)「5/21ピースフェスタ」模擬店などの打ち合わせや準備
・5/24(水)スピーキングツアーに向けて沖縄南西諸島の「軍事化」学習
・5/31(水)6/4スピーキングツアー大阪集会に向けて
・6/7 (水)カジノ問題の学習や議員への要請など
2 5月 平和の取り組みへご参加を!
★ZENKO 実行委員会★
5/14(日) 18:00~20:00 ※時間は今回は午後でなく、夜です。
@LAGセンター2F(城東区蒲生1-6-21)
▸5~6月スピーキングツアーに向けて
▶7/29-30横須賀ZENKO大会について など
❶ DVD上映会(3面下段参照)『沖縄、再び戦場(いくさば)へ』
5月12日(金)18:30~ 参加費:200円
5月13日(土)14:00~ @LAGセンター
❷ 5月21日(日)『ピースフェスタ』11:00~16:00 (雨天中止) @扇町公園 入場無料(地下鉄:扇町駅下車すぐ)
舞台では歌あり、ダンスあり、演奏あり。模擬店も色々。子どもたちの遊びコーナーも。
❸ 6月4日(日)スピーキングツアー大阪集会 13:30~16:30 講師:清水 早子さん〈宮古島から来阪予定〉(ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会共同代表)@西淀川区民会館 ホール(阪神なんば線「福駅」下車5分)詳しくはこちら
★スピーキングツアーは5/27(土)~6/4(日)まで全国8都市で開催します。オンライン参加は8会場どの集会にも参加できます。(事前申し込み、前日の夕方5時までに)
3 その他の取り組みなど、ご参加ください♫
▶5月17日(水)13:15~ 大阪地裁 809号法廷 『コロナ在宅勤務不払い裁判 判決言い渡し』
山川通信
2023年5月 第91号
バックナンバーはこちら
コロナ緊急何でも相談
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ご連絡ください♪
TEL:06-6936-3073
メール:heiminnokaiosaka@gmail.com
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TEL:06-6242-8130
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〒536-0008 大阪市城東区関目6丁目4-2
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・地下鉄谷町線 関目高殿駅から徒歩10分程