今回の公演は、「月桃の花」歌舞団による新作・全国初公演でした。芸術監督は海勢頭豊さん。会場となったエルおおさかシアターホールはほぼ満席。福島やその他の地域からの避難者や、沖縄の皆さん、本土のヤマトンチュ…たくさんの人たちがつめかけました。
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『ガマ』とは、沖縄県にある自然洞窟(鍾乳洞)のことです。沖縄の言葉で「ガマ」と呼ばれています。
多くの犠牲者を出した沖縄戦では、住民や日本兵がそこに追い込まれ、強制集団死(※「集団自決)を強いられた場所でもあります。
(※)自決というのは自らの意思によって死ぬこと。日本軍による命令や強制によって命を奪われた人たちのことを「集団自決」では片づけられません。
今回の公演では、この『ガマ』を、お金至上主義の「がまぐち」ともじり、1%のグローバル資本・支配者を“命より金”の象徴として重ね合せた『ガマ』人間が巣くう世界としているのだと思います。
そして、戦争(基地と沖縄)・原発(福島)・貧困(非正規労働)など、命を奪うものに対して、私たち99%の市民が「ガマ」の支配を断ち切って生きる姿を希望としてミュージカル風に表現していました。
笑いました。涙が止まりませんでした。
「あの島(福島)」と「この島(沖縄)」、そして、今を生きる私たちの姿…最後に歌われた歌「私のいのちは、私のものだ!自分で決める!私は生きる!」という歌詞と、力強い歌声に励まされます。
フクシマ…被ばくの現実の中で帰還を強要され分断される。「言いたいことがいえない」「なかったみとにされている」現実。
オキナワ…県民の意志は、新基地建設反対。全ての基地はいらない。しかし、政府は強引に暴力を使ってまで戦争・人殺し基地建設を進めようとする。
非正規労働…人間は使い捨ての道具。生きていくことさえ否定される。
しかし、「私は生きDSC_0046たい」と、自らの意志を表明し闘って生きる人々の存在がそこにはある。そして、声をあげ行動に立ち上がりともに手を結んだときに生まれる力は限りなく大きい。変えられない社会などない。
「月桃の花」歌舞団の皆さんが、沖縄や福島に足を運び、話を聞き行動することからつくりあげた『ガマ人間あらわる』。
生きる勇気と、ともに手を取り合って前に進む力を作り出す公演です。今後、地域講演が取り組まれると思います。
みなさん、ぜひご覧になってください。
P.S. 一緒に秘密保護法廃止!ロックアクションに取り組んでいる、大正区・うみせど恵子さんとも席を前後に観賞させていただきました。